やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路8日目(二十三番薬王寺)

2022年9月24日(土)天候 晴

6時から朝食を食べ、皆思い思いに出発の準備を行う。

私は第二十三番薬王寺までの約25Kmくらいだからそんなに急いで出る必要なない。食後のコーヒーをいただいた後7:39宿を出発。

昨日壊れたザックのウエストベルトのバックルは、工夫することで留める事は出来たが、今一つ締まりが良くない。まあ、昨日よりは肩の負担は軽くなっているので、しばらく我慢して、高知市内に入ったらモンベルの店を探して修理すれば良いか。

ゆるい上り坂を歩いていると8:50国道55号線に出た。その後トンネルを抜け、遍路小屋4号鉦打に9:11到着。ゆっくり足を乾かし9:25出発。再びトンネルを抜け国道と離れ遍路道へ。小野の一里塚松跡の前を通り、9:54歴史の道土佐街道の入口に到着。宿のご主人が、「是非この道を行って頂上の展望台からの景色を見て欲しい。」と、昨夜道案内をしてくれたので、迷わず進んでいった。10:21展望台到着。眼下に見渡す太平洋と海沿いの由岐の町。坂本龍馬も脱藩後土佐に帰る前に見て感動した景色だ。素晴らしい。展望台には天空のブランコも設置してあり、早速童心にかえりブランコからの景色も楽しむ事に。30分ばかり景色とブランコを楽しみ、展望台を後にする。上から眺めていた海岸沿い迄山道を下る。11:30 田井の浜休憩所に到着。海が見渡せトイレとシャワーが付いている休憩所だ。お湯を沸かしてラーメンでも作ろうかなっと思ったら、火気厳禁の看板。しょうがないので、ありあわせの行動食で海を見ながらのんびり昼を済ませる事にした。12:10そろそろ出発しようとしたら、踏切の向こうに歩き遍路さんが二人。同宿だったご夫婦だ。到着するのを待って、「海が見えるトイレ、シャワー付きの休憩所ですよ。のんびりしていってね〜」と挨拶し出発。その後歩き遍路の看板を辿っていくと、俳句の小径と書いた看板が。ここも宿の主人おすすめの道。順に俳句を見ながら小山を登って行った。山座峠休憩所に13:24到着。10分ばかり休憩しまた海沿いの道を進んで行く。14:17恵比須堂に到着。徳島県内では最大の海蝕の穴が空いているそうで、そこにはイワツバメも生息しているそうだ。少し高台まで登り記念撮影をし出発。白い灯台の前を通り過ぎ暫く行くと恋人岬の休憩所があった。海を見下ろすそこからの景色も最高だが、10分程度の休憩中そこに居たのは無精髭のおっさん(私)ただ一人だった。ここから薬王寺までは1時間もかからない。15:02薬王寺山門前に到着。山門前は人通りが多いので、そのまま荷物を背負って階段を上がり本堂前に一旦荷物を下ろす。本堂・大師堂と参拝を終え納経所を探すと下の山門の所だ。また荷物を背負いトボトボと階段を降りる。納経所の横の休憩所に荷物を置いて置けば良かったと後悔しながら御朱印をいただき外にでると。田井の浜の休憩所で別れたご夫婦が到着した。山門から見上げるように石段を眺めていたので、「荷物は納経所の横に置けるよ」とアドバイスし、薬王寺駐車場にある温泉に向かう。温泉でさっぱりした後洗濯をし、待ち時間に隣のレストランで晩御飯。阿波尾鶏唐揚げ定食を頼み美味しく頂く。17:40洗濯乾燥も終わり本日の宿道の駅日和佐に向かおうとしたら、昨日同宿だった男性遍路と温泉の受付でばったり出会う。宿に荷物を置いてわざわざ温泉に入りに来たそうだ。明日は鯖大師に向かい、その先で列車に乗って一旦徳島経由で自宅に帰るとのこと。明日の行程もほぼ同じなので、またどこかで会うかもしれない。

道の駅日和佐は薬王寺の目の前。既に営業は終了しており事前に許可を頂く人はいないので、勝手にテントを張らして頂く事にした。テントを張る場所が沢山あって悩んだが、中央の東屋の下に場所を決めた。風が出てきたのでしっかりと東屋の柱に張り綱し今晩のお宿完成。と思ったら、向こうから見かけたことのある二人が。二人とも宿からノンビリ歩いていたら納経所の閉まる時間ギリギリになり焦って最後ここまできたそうだ。一人は18時の列車で徳島まで帰るので、御朱印を頂いた後参拝し、急いでJRの駅のある道の駅日和佐に辿り着いたそうだ。雑談する間も無く列車がやってきたのでお互いの無事を祈ってお別れした。これで、昨日同宿だった全員に再会し、お互いの結願を言える事ができた。

この道の駅は、キャンピングカーで車中泊する人達で、駐車場が混雑している。暗くなってもワイワイガヤガヤ喋っていたが今日も21時頃には寝入ってしまった。 

 

本日の歩行距離 24.6Km(37,682歩)  

お参りした札所 第二十三番 薬王寺