やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路14日目 第二十八番大日寺、二十九番国分寺、三十番善楽寺

2022年9月30日(金) 天気 晴

 


5:30起床。昨夜の雨が嘘のような良い天気だ。東側の空がうっすら明るくなっているが、小山が邪魔して日の出は拝めそうにない。それにしても快適な休憩小屋であった。本当にさまざまな形で歩き遍路のサポートをしていただいたいる地元の方々に感謝したい。

6:14カロリーメイトを食べ、荷物を纏め出発。隣の老人ホームにもお遍路さん休憩所があり、ここでも快適に野宿できそうだった。55号線からまた海岸沿いの道に入り歩いていると、6:51道の駅やすに到着。ここはあちこちに野宿スポットが有り、ちょうど自転車の方が2組テントの撤収中であった。昨夜は快適に眠れたし、野宿場所としては文句ない所だったのでよかったが、ここまで来ていると今日の行程が楽だった事は否めない。特に休憩する事なく道の駅にある坂本竜馬像と記念撮影を行い出発。ここから第二十八番大日寺までは8.5Kmの看板。休憩を入れると10時頃には到着できそうだ。旧道からバイパスに出ると8:14コンビニ発見。簡単な朝食を購入し休憩。遍路道は旧道を歩くことが多いから、コンビニやスーパーなどなく、この様なバイパス(国道)を歩く時のコンビニは貴重な補給源である。8:44出発。バイパスから旧道に入った所に「温泉の駅のいちくろしおの市」の足湯があった。足のマメがなけれが、コンビニで買った朝食を食べながらゆっくり足湯に浸かって行きたい所ではあったが、そのまま前を通り抜けて行く。

9:26大日寺山門前に到着。参拝を済ませ御朱印をいただく。山門から中に入るととても綺麗に手入れされている。特に納経所に向かっていく所の日本庭園がの景色が素晴らしくゆっくり庭園を鑑賞していたいと思わせるとても綺麗なお寺だった。

9:54大日寺を出発。次の第二十九番国分寺に向かう。遍路道を使い長閑な田園風景を歩いていると、この辺りはニラの産地のようで、漂う風にニラの匂いが混じっている。ニラ玉、レバニラ、もやし炒め、もつ鍋、、、ニラを使った料理が頭の中を駆け巡る。そういえば地元福岡のスーパーで高知産のニラが置いてあったな。この辺りが主な産地なのかなぁ。なんて考えていると、地元のおじさんが軽トラを止めて、「この先右の曲がって200mもいくと休憩所があるからゆっくり休んで行きなさい。トイレもあるし、そこが大日寺国分寺のちょうど半分くらいの所だからね。暑いけど頑張ってな〜」と声をかけてくれた。「ありがとうございます」とお礼を言い別れ、休憩所になっているお堂に11:10到着。大日寺から1時間15分掛かっている。足のマメの状態を確認すると、右足の薬指にも水膨れができていた。早速針で穴を開け中の水を取り出し絆創膏を貼る。左足のマメはまた一回り広がっているようだが、針で突いても水が出る様子がないので、絆創膏を貼り替えるだけにした。ちょうどその時別の歩き遍路の方が到着。地元国分寺近くの方だそうで、夏に暑くて回りきれなかったこの辺りの札所を回っているとの事だ。少し雑談をしているとまた一人歩き遍路の方が。70歳前後の方で、わざわざ新潟から何度か区切り打ちをしながら回っているそうだ。今日は荷物を宿に預け、三十一番まで行きたいと言われていた。地図を見ながら回っているが、遍路道が分からず車道を歩いているようだ。と言われていたので、持っている地図を見ると、どうやら少し古い車遍路用の地図の様だった。

11:38休憩を終え、「私はゆっくり歩くので先にどうぞ。」と声をかけたので、新潟の方は地元の方に道を教わりながら先に行った。おそらくこの先国分寺までの道を歩きながら、遍路道の表示やステッカーなどを教わりながら二人は歩いて行く事だろう。確かに高知県内に入ると徳島県内ほど遍路道のステッカーや表示はないが、分かれ道には必ず道案内がついている。私自身、ほとんど地図に頼ることなくこの案内表示で歩いているので、全くそれが見当たらないと言われていた理由が理解できないでいた。

遍路道から県道45号にでて少し行くと右手に休憩所つきのファミリーマートがあった。店舗の横に立派なオープンスペースの休憩所があり、ファミマの客や遍路がくつろげるようになっていた。このようなコンビニが遍路道に沢山あれば良いのにな〜と思いつつ前を通過して行った。

12:39大日寺に到着。参拝を済まし御朱印を頂き休憩していると先ほどの地元の方がやってきた。新潟から来た方は先ほどのファミマで昼食を取っているので置いてきちゃったとの事。あそこから迷うことは無さそうなので安心だ。

13:12国分寺を出発。山門をまっすぐ抜け田圃の畦道を行く。本当にこの道?と疑いたくなるが、要所要所に遍路道の印があるので蛇(マムシ)がいないことを祈りながら進んでいく。そのうち舗装した道に入り進んでいくと、14:12遍路小屋第5号蒲原に到着。ゆっくり足を休め14:39出発。ここから第三十番善楽寺までは2Kmも無いはずなので、頑張って歩きたい。遍路小屋から緩い上り坂を上がって行くと交通量の多い県道にでた。逢坂峠を越え少し下ると左側に遍路道の看板が。住宅地を抜けまた先ほどの県道を渡った先が善楽寺だ。

15:12善楽寺到着。遍路道はお寺の裏側から入るようで、山門は見当たらない。荷物を置いて参拝しようとしたら、新潟から来たお遍路さんが既に到着していた。途中追い越されていないので、車道を通って来ているな?と思い話を聞くとやはりそうだった。途中休憩場所がなく大変だったとの事。国分寺を出て真っ直ぐに行かず左に回り車道を通って来たそうだ。国分寺の山門をでた所にあった道案内の石碑に全く気がついていなかった様だ。なぜ?

参拝を終え御朱印を頂いた後、先に出発する新潟からのお遍路さんに道を聞かれたので、彼が持っていた地図で説明し見送った。荷物を纏め、15:57出発。土佐神社と、共用?の真っ直ぐ長い参道を歩いた先に立派な山門があった。鳥居は無かったので善楽寺の参道だったのかなぁ?

遍路道は道路を渡って真っ直ぐだが、私はモンベル高知店でザックのバックル交換をするので、右に曲がり遍路道を逸れた。すると、前に見慣れた人が地元の人に道を聞いているではないか。さっき、この道路を渡って真っ直ぐに行くのが歩き遍路の道だと教えだばかりなのに右に曲がっていたのだ。地元の人と道を教え別れたが、この先大丈夫だろうか。

16:40モンベル高知店に到着。先日電話したものですが、、、とザックのバックル交換をお願いし、併せてショルダーの取り付け位置の調整をして頂いた。作業を待っている間店内を物色してると、さんや袋の代わりになりそうなバッグを見つけたので購入する事にした。10分程度で作業も終わり雑談を少しして店を後にし、今晩予約しているゲストハウスに向かった。

17:18宿に到着。チェックインの時に連泊は可能か聞いてみたら大丈夫だと言われたので、明日は休養日にして足を休める事にした。部屋に荷物を置き、直ぐにシャワーを浴び、部屋に戻って足のマメのチェック。かなり広がっている。明日ドラッグストアで大き目の絆創膏を購入しよう。同室の宿泊者がいるらしいが、20時頃に床に着いた。

 

本日の歩行距離  34.7Km(49,206歩)

お参りした札所  第二十八番大日寺、二十九番国分寺、三十番善楽寺