やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路28日目 別格第六番龍光院、第四十一番龍光寺、第四十二番仏木寺、第四十三番明石寺

2022年10月14日(金)  天気 晴

朝6時前に目が覚める。今日は、7時にならないと遍路プラン用のおにぎりが貰えないから、チェックアウトを7時にしている。部屋で昨日買った朝食をとり、荷物をまとめてチェックアウトする。おにぎりは、3個使い捨てのタッパに入っていた。結構重いが、昼までの辛抱だ。

ホテルを出て、遍路道沿いにある別格第六番龍光院に向かう。石段を上がり見晴らしの良い所に本堂がある。お参りをし、納経帳に御朱印を頂き数珠玉を購入する。いつか別格20ヶ所も回ってみたい。今回は、88ヶ所の遍路道沿いにあるお寺だけは回るつもりだ。

7:35龍光院の階段を下りて遍路道に戻る。宇和島の旧市街地を右に左に曲がりながら行くが、交差点には遍路道を示す看板やステッカーなどがあり、道な迷うことはない。高知県内よりステッカーが多く分かりやすくなった。

JR宇和島駅の横の踏切を渡り旧市街地を歩く。暫くすると、県道57号線に出る。旧市街地を出る頃からじわじわと登り坂だ。県道に出ると登り坂が急になった様に感じられる。そらそろ休憩しないなぁ〜と思いつつ休憩場所を探すが、なかなか良い場所がない。地図を見ると、峠辺りに遍路小屋がある。今日は足のマメの状態もいいので、そこまで頑張ってみよう。

9:09遍路小屋光満第21号に到着。右足のマメは、中から汁が出ておらず大丈夫そうだ。

小屋の中に、88ヶ所の歩き遍路を45日で回る時の標準行程表が貼ってあった。25日から26日目に明石寺を打ち終わるのが45日の標準だ。今日は28日目だから3日遅い。藤井寺の前で台風待ち、高知市内と中村で休養日。これで3日使ってる。休養日を外せば、ほぼ45日ペースだ。まだ2、3回は休養日を取るだろうから、高野山に行けるのは。11月5日頃になりそうだ。丁度紅葉の時期には少し早い頃になりそうだが、宿は空いているんだろうか?この辺りの調整は。香川県に入ってからで十分だと思うが、少し心配になってきた。

9:20に遍路小屋を出発。県道に沿って歩きながら、遍路道の標識を見つけ左に入り田んぼの中の真っ直ぐい道を行く。もうそろそろ第四十一番龍光寺だ。後300mの看板を見つける。

9:58龍光寺到着。入口の仁王門に代わる鳥居前で記念撮影。このお寺は、神仏一体の名残が残っているお寺で、石段の正面にも稲荷神社の大きな赤い鳥居が威容を放っている。調べて見ると、大師がここで出会った老翁が、五穀大明神の化身であろうと悟り、稲荷明神像を彫造し安置し「稲荷山龍光寺」と号したそうだ。そりゃ鳥居が堂々とあるはずだ。

10:24龍光寺を出発。次の第四十二番仏木寺に行くには、墓地の間の道を行き山越えして車道に出る。大した山越えではないので、土の上を歩いている感触が気持ちいい。車道に入ってからは、農道の様な田圃の中を通り、11:07仏木寺に着く。立派な山門をくぐり境内へ行く。参拝した後御朱印を頂き、荷物を下ろしたベンチでちょっと早昼。朝ホテルで頂いたおにぎり弁当を食べる。おにぎりが一個づつラップで包んで合ったが、良く冷まして包んだ様でご飯の表面が湿気ていない。美味しく頂き満足して11:38仏木寺を出る。次の四十三番明石寺に向かうのだが、途中遍路道は歯長峠を越える。久々の遍路転がしだ。足のマメの状態も悪くはないし、水分は確保しているので、気合い入れて行くぞ〜!

暫くは舗装された道を歩き、11:58山道の入口に入る。最初は石畳があったり、山道も大して険しく無く順調に登って行った。12:24休憩所の四阿が見えた。ここで休憩する。丁度林道を跨いだ所に有る休憩所だ。12:38休憩を終え出発。左下に林道を見ながら遍路道を歩いていたら、急に勾配のきつい登り坂に変わる。完全に山登りだ。汗が額から噴き出る。休憩所までの道が嘘の様に険しい道に変わった。

13:01峠に到着。額に噴き出た汗を拭き下り坂に入る。下りは緩やかで歩き易い。が、苔の付いた石などがあり滑り易いので慎重に下りる。13:37変電施設の様な所に出て山道は終わる。後はダラダラとアスファルトの道を歩いていると、56号線に合流する手前に休憩所があった。13:41休憩所の向かいにある自販機で冷たいジュースを買い休憩する。13:58休憩を終え出発。ここからは56号線をダラダラ登り宇和の町に向かう。宇和の町に入った所で、56号線から右に入り旧市街地の中を通る。西予市営宇和球場の右中間辺りに出て、一塁側を回り込んで明石寺方向に進む。明石寺迄400mの看板発見。後少しだ。と思いつつ前を見ると、急勾配の登り坂。あと一踏ん張り!と頑張り一歩づつ上がっていると、横を軽自動車がエンジン音を唸らせて上がって行く。15:22明石寺山門下の売店に到着。店の前で女性スタッフがお迎えしてくれた。「大きな荷物担いでお疲れ様でした。ずっと歩いて回ってるの?」「はいそうです」「そりゃ大変だったね。ここの最後の登り坂はキツいからね。この後は大洲に向かって行くの?」「はいそうです。宿は予約していないから適当な所で野宿します。」「じゃあその荷物の中にテントなんか入ってるんだね。夜は冷えるから風邪ひかないように気をつけてね。参拝終わったら鳥居の横から山道に入り宇和の町に出るからね。気をつけて行ってらっしゃい。」「ありがとうございます。では行ってきます。」と言った会話を交わし明石寺の石段を登る。15:26山門に到着。納経所の前に荷物を置き参拝する。参拝を終え納経所に行くと渋滞している。先程石段を登る時団体のお年寄りがゆっくり下りてきた。窓口には、彼らの納経帳が積まれていた。まあ、休憩がてら待てばいいか。と思いながら列に並んで待ってから御朱印を頂いた。

15:56明石寺を出発。整備された山道に入り宇和文化の里と書かれた看板に従って宇和の町に下って行く。

16:20宇和の古い街並みに入る。歴史を感じさせる街並みを見ながら歩く。古民家cafeでも有れば少し寄って休憩しようかと思いながら探すが、開いている店が無く通り過ぎてしまった。平日の夕方の為なのかは分からないが、あまり積極的に観光化はしていないのかなぁ〜。

17:27今日の野宿スポットに到着する。板敷の立派なお遍路さん休憩所だ。ザックからマットと寝袋を取り出し就寝準備をする。3面壁が付いているが、正面はオープンなので前を通る人達から丸見えではあるが、快適なスペースである。20時過ぎると車も通らなくなり静かになったので寝る事にした。

 

本日の歩行距離  30.9Km(45,043歩)

お参りした札所  別格六番龍光院、第四十一番龍光寺、第四十二番仏木寺、第四十三番明石寺