やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路41日目 第八十三番一宮寺、八十四番屋島寺

10月27日(木) 天気 曇

朝5寺半過ぎに目が覚めた。昨夜はかなり寒くて、夜中に一枚上着を着て、寝袋の上にアルミシートを掛けてやっと寒さを凌げたくらいだ。ロフトで寝ていたZさんも寝袋の上に小屋に備えてあった毛布を掛けていた。

お湯を沸かし朝食を食べ荷物を整理して出発準備をする。Zさんはもう少しゆっくりして出かけると言っているので、7:17に先に小屋を出る。外に出るとそこまで寒く無く、山道を抜け民家のある辺りで上着を脱いで歩く。

鬼無の旧市街地を右に左に曲がりながら歩く。8:40立派な遍路休憩所が見えた。飯田お遍路休憩所と書かれてある。地域の集会所の様な立派な建物だ。中に入ると先客の歩き遍路の方が休憩されていた。部分打ちをしていて、今回で最後迄回り結願する予定だそうだ。一緒に9:00に出て行ったが、ゆっくりしか歩けないので先に行ってくださいと言われたので、先に行く事にした。

そのまま田舎道を歩き一宮寺を目指す。だんだん住宅が増えてきて、市街地の中を歩いていると、10:22一宮寺に到着した。古い町中にあるお寺だ。特に特徴がある訳では無いが、綺麗に掃き清められた境内だ。参拝を終え、10:55出発する。次の八十四番屋島寺で野宿する予定なので、時間に余裕がある。途中温泉を探し、一風呂浴びてから行こう。そう考えながら高松の街中を歩く。以前住んでいた三条駅の横を通るが、全く街並みを覚えていない。というより、道路や建物が変わっていて分からないと言った方が正解だと思う。30年も経つと街は変わるものだ。

屋島に近くなった所に「湯楽温泉」という日帰り温泉を見つけたのでちょっと寄る事にした。広い湯船でしっかり身体を伸ばし筋肉をほぐす。久々の広い湯船に入り疲れが取れる。

14:16温泉を出て屋島寺に向かう。ここからちょっとだ。14:40屋島寺迄2.3kmの表示が有った。登り坂を入れても1時間ちょいかなぁ。温泉で体も軽いし、歩いていても気持ちいい。14:48たぬきのキャラクターが遍路道を紹介している池の横くらいから道の勾配がキツくなりはじめた。まだ、周囲に民家が建ち並んでおり、歩いていても余裕だ。いや、温泉効果かなぁ〜。

14:53民家の建っている間の道から遍路道に入る。まだ路面は舗装してある。入口の看板は「屋島寺本堂へ、1,665m40分」と書かれている。意外と時間がかかるんだなぁと思いながら歩く。路面は石畳に変わる。「加持水」「不喰梨」の看板の前を通過し登る。路面は石畳のままだ。だんだん背中に汗が噴いて来た。せっかく温泉に浸かって来たのに。まあ、ある程度は想定していたが、それにしてはキツイ。

15:24屋島寺の山門(仁王門)に到着する。屋島の山頂にある広いお寺で、本堂に向かって歩いていると、もう一つ山門が有った。

お参りしようとしていたらZさんが、休憩していた。彼女の予定はもっと先に行っているはずだったのでここで会うとは驚きだった。足が痛くて登り坂がキツかったそうだ。赤く火照った顔でかなり疲れている様子だったが、この後次の八十五番八栗寺の近くの野宿ポイント迄行くと言っていた。明日には八十八番迄打ち終わり、一番に向かって行く予定だそうだ。怪我せず頑張って結願して欲しい。

私は時間がたっぷりあるので、ゆっくり参拝し、駐車場の外れにある四阿で夕食を食べ時間を過ごす。17時過ぎてもなかなか駐車場の車が減らない。18時近くなり薄暗くなって来たのでテントを張り寝床の準備をする。お寺のスタッフの方が、「最近イノシシが多いので気をつけてね」と声を掛けてくれた。思い起こせば、初めてテント泊した第四番大日寺の下の四阿でイノシシの訪問を受けてから野宿中に、イノシシには出会っていない。ここは、駐車場の一角だからイノシシは来ないだろうが、安心はできないな〜。

18時過ぎにテントに入るが、まだ駐車場に入ってくる車が何台もある。車を停めて何処に行くのかわからないが、わざわざこんな時間に来なくても、、、気にしてもしょうがないので寝る事にした。

 

本日の歩行距離  28.2km(39,886歩)

お参りした札所  第八十三番一宮寺、八十四番屋島寺