やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路27日目 第四十一番龍光寺への移動日

2022年10月13日(木) 天気 晴れ

朝5時半に目が覚める。昨夜は良く寝れたので目覚めが言い。早速荷物を纏めて部屋の掃除をしていたら、恐らくマット用に置いてある段ボールの横に小さなゴキブリがひっくり返って死んでいた。この部屋に三匹居たみたいだ。他のゴミと一緒に掃き出して外に捨てる。昨夜見つけて居れば、弱った状態かもしれないが、生きたまま外に出せたのに、可哀想な事をしてしまった。掃除が終わったら外のベンチでお湯を沸かし朝食を取る。

6:49ふれあい広場を出発。今日は、国道56号を宇和島に向かい、旧道の山道ね遍路道になる松尾峠を越えて宇和島のホテル迄だ。恐らく時間に余裕があるから、宇和島城にも行ってみたい。

大庭の鼻トンネルの手前で逆打ちの歩き遍路さんとすれ違う。お互い昨夜の野宿先を確認し合い挨拶して別れた。彼はトンネルの先の嵐坂ポケットパークで野宿したそうだ。お互いかち合わなくて良かった。逆打ちの歩き遍路さんに出会うのは、彼で3人目だった。

7:24嵐坂ポケットパークに着く。四阿や、休憩所などがあり、野宿ポイントは沢山あっが、昨夜私が泊まった様な個室は無かったので、ふれあい広場にして良かった。特に休憩する予定も無かったので、何枚か写真を撮ってそのまま歩き続ける。

今日は朝方は少し肌寒かったが、久しぶりに朝から太陽が照っており、かなり暑くなってきた。途中ローソンで休憩がてらソフトクリームを買う。水分も補給し、この後の松尾峠越えに備える。

10:34松尾トンネル手前の遍路道入口に到着。休憩所があると地図にあったが、手入れがされていない様で、ちょっと使えそうに無い為そのまま山道に入る。標高200m位の峠越えで、江戸時代からの街道の部分と、昔からの遍路道の古い山道を登る。山道自体は勾配もキツくなく快適に進む事が出来た。街道の所は道幅も広く(林道くらい)、途中古い石垣や左右の岩を削って広げた道が残って居たりして、歴史を感じれる道であった。

11:08峠にある遍路小屋第26号わん屋に到着。木立の中にある小屋なので、かなりコケが付いているが、荷物を下ろして座って休憩はできる。11:19迄休憩し、今度は山道を下っていく。下り坂も急な所は無く順調に下りていると、11:40ゴミ処理場の横に作られた休憩所があったので休憩する。ここは水道がついているが、トイレは無かった。休憩所は綺麗に掃除されており気持ちが良い。

11:53休憩を終え出発。採石場の中を通り遍路道の山道に入る。暫く山道を下っていき12:15宿毛から宇和島に入る3つの街道(西側から「灘道」「中道」「篠山道」)の合流する庚申堂前を通過。旧街道から国道56号線に合流する。丁度昼食時だったので12:55ファミリーレストランに入り昼食を取る。四国に入ってから初めてのファミリーレストランだ。何にしようか迷い、日替わりランチではなく新作のトンテキ定食を注文する。注文した後気がついたが、遍路の格好でトンテキを食ってると周りの人は不審がるかなぁ〜。まあ、宿坊でも肉は出るみたいだし、問題ないでしょう。

13:35食事を終え出発。もう宇和島の予約したホテルまで4Km程度だ。遍路道国道56号線から離れ旧道を進む。旧市街地の中を歩いていると正面に宇和島城天守閣が見えてきた。ホテルはそのすぐ手前にある。後少しだ。あっ、じゃこてん屋がある。店の前にある自販機の商品がじゃこてんとかまぼこだ。思わず自販機の写真を撮る。1個230円から900円までの商品が10種類自販機に入っている。じゃこてんってこんなに高かったっけ?いや、高くなっているんだ。

14:55ホテルに到着。チェックイン出来たので、部屋に荷物を置き宇和島城へ行く。宇和島城天守閣は、明治以前の現存12天守の一つだ。以前宇和島には仕事で何十回か来ているが、宇和島城天守閣へは行った事がなかったので、非常に楽しみだ。石段をあがり天守閣に向かうが何か物足りない。そうか、天守閣は残っているが、門や塀、廓や木戸、矢倉や御殿などが無いのだ。石段を上がっていくと二の丸跡や本丸跡などの看板があるが、これらは既に無くなっているのだ。少し寂しい感じはしたが、天守閣のある一番上まで行き、200円の入場料を払い天守閣の中に入ってみた。1階には鎧が飾ってあり、急な階段を上がり2階に行くと地元アーチストの屏風や明治以前に書かれた宇和島城の屏風などが飾ってある。そして3階に上がると、宇和島の街全体を見下ろせる眺望が楽しめる。窓から入る風も気持ち良く暫く景色を堪能する。

天守閣の内側から柱や梁、壁などを見ると、虫食いがあったり、湿気で変色した部分などが出ている。木造ゆえの管理の難しさであろう。外から見ると綺麗に漆喰で壁や窓枠などは白く塗られているが、中がこんなに傷んでいるとは哀しかった。残存天守閣として今後も長く残して頂きたい文化財なので、早めに手当てをしてほしい。

ホテルに戻り、風呂に入り夕食前に洗濯をしようとしたら、洗濯機が1台しかなく先に使用されている。しょうがないので夕食を先に取り洗濯をしようとしたら、また次の人が。お遍路プランまで作っているホテルで、洗濯機1台というのはなんとも情けない。少し機嫌の悪い口調でフロントのスタッフに近くのコインランドリーの場所を聞き、そこに行き洗濯をする。洗濯がしたいからホテルを予約するときにコインランドリー有りのホテルをとったのに、これなら最初からコインランドリー近くのホテルにすれば良かったと後悔した。

20時過ぎには洗濯も終わったので、部屋に戻り明日の行程を考えながら寝ることにした。

 

本日の歩行距離  27.8Km(40,568歩)

お参りした札所  なし