やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路23日目 第三十八番金剛福寺

2022年10月9日(日) 天気 曇り

朝5時に目覚める。夜中2時過ぎに車が2台やってきて近くに駐車した。どうやら早朝から船釣りに行く人たちの様だ。乗船時間まで時間があるのでここで仮眠するようだ。駐車してすぐはガヤガヤ言っていたがすぐに静かになったので、気にせず寝ていた。まだ暗い中テントを撤収し荷物をまとめていると、車で仮眠していた人達も起きてきて、釣り道具の準備を始めだした。お互い言葉を交わす事もなくそれぞれの準備を進めていった。

5:29荷物を纏め出発。まだ暗いので、ヘッドライトを付け歩道を歩く。6:21地図に載っていた宿泊可能、電源・洗濯機ありの遍路小屋の前を通る。コロナ禍で使われなくなったのか、見た目はかなり老朽化しており、扉を開けるには少し勇気がいりそうだ。

6:38工事現場事務所の横に併設された遍路休憩所(トイレ付き)があったので休憩する。マメの状態を見ると、左足はほぼ大丈夫だが、右足が相変わらず歩く度に皮の下の汁が動く感じがする。絆創膏にも汁が出ておりウエットテッシュで綺麗に拭き消毒をし絆創膏を貼り替えた。この先足摺岬への道は緩い上り下りが続くので少し心配だ。

6:55休憩を終え小屋を出発。足摺岬まで2Km、第三十八番金剛福寺まで1Kmの看板の横を通過していく。7:50足摺岬東側駐車場の前を通過。あと少しだ。

7:59足摺岬に到着。岬の看板前で記念撮影。向かいに金剛福寺が見える。

8:01金剛福寺に到着。荷物を置き久し振りに参拝をする。境内には池が配置されていて鯉が泳ぎ、足摺岬にある海辺のお寺ではなく、山寺の雰囲気も出している。御朱印を頂きお寺の向かいに有るお土産物屋のレストランに入る。まだオープンの時間には少し早かった様だが、「もう準備出来ているから大丈夫いですよ。」と言われたので、2階に上がり指定された席に着いた。朝定食をお願いし頂いた。食後荷物を纏めていたら、レストランのスタッフが、「飛鳥が通っているよ」と教えてくれた。足摺岬灯台の先に東から西に向かって白い豪華客船が見える。スタッフが双眼鏡を取り出し船を確認し、「あの船体は飛鳥で間違いないわ。いつかあの船に乗るのが私の夢なのよね〜」と嬉しそうに言っている。このスタッフは、仕事をしながら窓の向こうに見える足摺岬前を通過する豪華客船を見るのが好きな様で、特に飛鳥が一番綺麗で優雅に見えるので是非乗ってみたいそうだ。

9:02土産物屋をでる。5分も歩くと左側に「万次郎の足湯」が見えてきた。無料で入れる足湯だ。絆創膏だらけの足で入るわけ行かないので今日はパスする事にした。この辺りは天然の温泉地の様で、所々硫黄の匂いが漂ってくる。宿も多く有るので、足摺岬観光にはちょうど良い場所なのだろう。

歩きながら今日の予定を考える。土佐清水で宿泊する事は変わら無いだろうが、泊まる場所を道の駅にするか、民宿を予約するかだ。風呂は土佐清水の町に銭湯があるので大丈夫。道の駅でも屋根の下にテントを張れそうだが、天気がその時間まで大丈夫か?天気予報を見ながら考えて、民宿を予約する事にした。

9:46遍路小屋第20号足摺に到着。休憩がてら宿に予約の電話を入れる。土佐清水までの距離は大した事ないので、この後はマメの状態を気にしながらゆっくり歩いていけば良い。ただし山道は足に辛いので地図を見ながら遍路道と県道を主体になるべく山道は避けるようにして歩く事にする。

9:59小屋を出発。途中何度か休憩をとりながら歩き、長いトンネルを抜け漁村の方に歩いていく。11:22ジョン万次郎の里(ジョン万次郎の生誕地)に到着。休憩所で右足の絆創膏を貼り替え足を乾かし休憩する。土佐清水の町に近づくにつれ、NHK大河ドラマにジョン万次郎を取り上げる運動を行っている事が告知されている。当然ここ生誕地でも大きく「現代社会の礎となった人 ジョン万次郎を大河ドラマにしよう!」と書かれた大きな看板が設置されていた。ジョン万次郎が大河ドラマに取り上げられる事でこの地域の活性化に繋がるのであれば大賛成である。と言っても、ここ何十年も大河ドラマは見ていないのだが。

11:48ジョン万次郎の里を出発。13:00足摺黒潮市場に到着。この中のレストランで少し遅い昼食をとる事にした。中に入ると満席で順番待ち。5組待ちだ。足摺岬からここまで食事をする所がなかったので、観光客も多くここを利用しているようだ。宗田節の漁師茶漬けと単品で鰹のたたきを注文。宗田節とは鰹節のこと。鰹節のお茶漬けとうい事はネコマンマ。これも立派な鰹料理だった。お茶漬けとなっているが、だし汁をかける形で、単純なネコマンマじゃないので、とても美味しかった。鰹のタタキも、塩で食べても、出汁を付けて食べても美味しく、さすが高知で食べると一味違うと思わせる味だ。

食べ終わってゆっくりしようと思ったらレジの向こうにまだ沢山の人が並んでいる。物産館の中でもゆっくり出来るので、とりあえず席を開ける為精算し場所を変えてゆっくりする事にした。ここ迄来ると、今日予約した宿まで30分くらいで着いてしまう。14:30迄物産館の休憩スペースでゆっくりしていたが、あまり長居も出来ないので、とりあえず市内迄行ってみる事にした。市役所前の交差点に、スーパーがあったので、今日の晩御飯と明日の朝飯を買い外のベンチで16時迄時間を潰し今日の宿に向かった。

16:04宿に到着。受付を済ませ早速お風呂に入り体をほぐす。風呂上がりに足のマメのチェックをし、絆創膏を貼り替える。右足のマメは左足の状態になるまで、まだ暫くかかりそうので、明日は無理せず国道を使い道の駅大月迄行く事にする。

 

今日の歩行距離  24.2km(35,734歩)

お参りした札所  第三十八番金剛福寺