やさぐれオヤジの四国遍路の旅

還暦を前にしたオヤジの、四国88ヶ所歩き遍路の旅日記です。

遍路16日目 第三十一番竹林寺、三十二番禅師峰寺、三十三番雪蹊寺、三十四番種間寺

2022年10月2日(日) 天気 晴

今日は、朝5時過ぎに起き出発の準備を始めた。同室の人を起こさない様静かに支度をし、5:39ホテルを出発。今日最初にお参りする第三十一番竹林寺迄は、1時間ちょっとだから、途中コンビニで朝飯を食べて行けば丁度良い時間になりそうだ。

ホテルの近くのコンビニでパンとヨーグルト、野菜ジュースの簡単な朝食を済ませまた歩き出す。

7:01竹林寺山門到着。山寺の幻想な雰囲気があり、赤い五重の塔や、綺麗に手入れされた庭に見とれてしまうくらいだ。荷物を置き参拝し御朱印を頂き少し休憩。足を乾かし、7:36山門前を出発。階段を降りて遍路道の標識を探し山道を下っていく。小学校の横に出て、下田川を渡ろうと行くと、橋が工事で通行止め。横のバイパスにかかっている大きな橋を渡りバイパス沿いに歩き遍路道に戻った。

9:00石土池の横に出た。休憩所があったが、次の三十二番禅師峰寺は近いので、寄らずに進む。

9:26禅師峰寺山門に到着。荷物を置き参拝する。本堂前からの見晴らしは最高で、この後行く三十四番雪蹊寺の辺りや、桂浜などが見渡す事ができた。御朱印を頂き10:00出発。山道を降っていると、室戸岬の手前からチョクチョク出会う少し年配の歩き遍路さんが下から伸び折ってきた。挨拶し、今日はどこまで行くのか聞いてみたら、「この後、桂浜でゆっくり休養です。」と返ってきた。「じゃあ、この先またどこかでお会いしましょう」と声をかけた。本当にどこかでまた会えそうな気がしている。

ここから次の雪蹊寺に行くには、渡船に乗るか、少し遠回りになるが浦戸大橋を渡るかのルートに分かれる。遍路道は渡船を示しているので、渡船を利用する事にした。1時間に1本くらいの運行だ。まあ、行ってみて乗れれば良いので、とりあえず渡船場迄行く事にした。

11:45渡船乗り場に到着。船の待合室には、禅師峰寺の境内で挨拶した男性の歩き遍路の方が先に休んでいた。挨拶を交わし時刻表を見ると12:10発が有る。休憩も出来て丁度良い時間かなぁ。

10分程度船に乗り対岸に着く。ここから雪蹊寺迄は20分程度だろうが、一緒に渡船に乗った男性遍路さんには先に行ってもらい、マメを意識しながらゆっくり歩いて行った。

12:35雪蹊寺到着。意外と早くついた。参拝して御朱印を頂き休憩しようとしたら、先程の男性が。聞くと途中昼飯を食べていたそうだ。徳島の区切り打ちを以前済ませていたので、高知県から残りを進めていくそうだ。この先も同じ経路なので何度か出会いそうだ。

13:02雪蹊寺を出発。先程の歩き遍路の方と一緒に休憩を終え出かけるが、私のペースが遅いので先に行ってもらう。私は、今日はこの次の第三十四番種間寺で終わる予定で、出来れば種間寺の通夜堂に泊めて頂く予定だと告げ、ゆっくり進んで行く事にした。彼は種間寺の先少し行った所で宿をとっているそうだ。

種間寺まではほぼ平坦で、遍路道の標識も多く迷う事なく歩いていける。途中10分ばかり休憩し14:47種間寺へ到着。お参りをし御朱印を頂く。納経所で通夜堂の受付をしていると聞いていたので、御朱印を頂いた後、「通夜堂があると聞いてきたのですが、今日利用できますか?」と受付の女性に聞いてみたら、「通夜堂の受付は16:30からになります。まだ時間が早いから受付出来ないので、申し訳ないのですが、16:30近くなってから来て頂けますか。」との返事。15時ちょっと過ぎなので後1時間強時間を潰さないといけない。かと言って、ここから次の第三十五番清滝寺までの道中野宿できそうなところは無いし、マメが痛くて歩く気力もない。「はい、わかりました。16:30頃にまた来ます」と回答し、荷物を置いたまま向かいのタバコ屋で昼食兼晩飯を購入し、境内のベンチに座ってゆっくり食べ時間を待つことにした。

16:20頃、お参りの方も切れたので納経所に行き「そろそろ通夜堂の受付をお願いしても良いですか?」と聞いてみると、「ちょっと待ってくださいね」と言って、呼び鈴を鳴らし奥からご住職の奥様のような方が出てこられ、宿帳のような物へ記入をするよう言われた。記入を終えると通夜堂に案内していただいた。畳敷きの4畳半くらいの部屋と、シャワー室、布団がついていた。扇風機もあり、窓を開けると気持ち良い風が入るので今日はぐっすり寝れそうだ。「布団を使ったらシーツ類を剥ぎ出口に纏めておく事。トイレは駐車場の横を使用できるが、夜間は出入り口を閉めているので、開けて入ってほしい。朝は勝手に出て行って良いので、ゆっくりしてください。ただし、この後希望者が来れば相部屋になります。」と説明された。まあこんな時間だから、もう来る人はいないだろうと勝手に思い、まずはシャワーを浴びマメの状態を確認した。案の定、マメは3重になっており、足の皮の色も3色に変色している。針で穴を開けていたので汁は出切っているようだ。消毒液を針で穴を開けたところを中心にかけ、扇風機の前でマメを乾かし絆創膏を貼り付けた。右足の薬指のマメは、また水が溜まっていたので、針で穴を開け中の汁を抜き消毒して絆創膏を貼った。一晩で皮が着く事は無いだろうが、マメの中に汁が溜まっていなかったので少し安心した。

一人には広い部屋でストレッチをしたり、blogを書いたりしていたら20時になった。もう誰も来ないだろう。と勝手に安心し、寝袋とマットを取り出し横になることにした。

 

本日の歩行距離  26.9Km(39,468歩)

お参りした札所  第三十一番竹林寺、三十二番禅師峰寺、三十三番雪蹊寺、三十四番種間寺